中国ハッカー、米国務省のメールアカウント10IDから6万通盗む
中国のハッカーが今年に入り米マイクロソフトの電子メールプラットフォームに侵入し、米国務省のアカウントから6万通のメールを盗み出したと、エリック・シュミット上院議員のスタッフが27日にロイターに明らかにした。写真はイメージ。2017年5月撮影(2023年 ロイター/Kacper Pempel)
中国のハッカーが今年に入り米マイクロソフトの電子メールプラットフォームに侵入し、米国務省のアカウントから6万通のメールを盗み出したと、エリック・シュミット上院議員のスタッフが27日にロイターに明らかにした。
国務省の情報技術(IT)担当者によるブリーフィングに参加した同スタッフによると、担当者は議員に対し、同省の10のアカウントから6万通が盗まれたと説明。被害者の名前は明かさなかったが、1人を除いて全てが東アジア・太平洋地域担当だったという。
中国のハッカーによる国務省へのサイバー攻撃疑惑は、米中関係の緊張をさらに高めている。
スタッフがロイターに提供した声明で、シュミット議員は「今後この種のサイバー攻撃や侵入に対する防御を強化する必要がある。連邦政府が単一業者に依存していることを潜在的な弱点として厳しく精査する必要がある」と指摘した。
国務省は現時点でコメント要請に応じていない。シュミット氏の事務所も同氏へのインタビュー要請に応じていない。