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ロシアのネオナチ戦闘部隊「ルシッチ」がプーチンに戦線離脱を通告、ワグネルに続く反乱になるか

Russian Neo-Nazi Paramilitary Group Issues Putin an Ultimatum: ISW

2023年8月28日(月)17時17分
アンドリュー・スタントン

元駐ウクライナ米大使ジョン・E・ハーブストは27日、本誌にルシッチのロシア政府に対する最後通告は、ワグネル反乱未遂事件後の「プーチンの権威に対するもう一つの挑戦」であり、「ロシア政府が自国の政治と政策を完全にコントロールできていないことを示している」と語った。ハーブストは安全保障問題を扱うシンクタンク、アトランティック・カウンシルのユーラシア・センターでシニア・ディレクターを務めている。

「たとえプリゴジンが死んでも、プリゴジン問題は死にはしないということだ」と、彼は言う。しかも、もし「プーチンがルシッチの要求に応えれば、公的な地位もなく、必ずしも強力とは言えない組織の圧力に屈することになる」。

ハーブストはワグネルの反乱未遂事件に対するプーチンの反応からして、プーチンが今回、どのような反応を示すかは、いまだ未知数だと指摘。それでもこの件への対応には警戒が必要だろうと語った。

「プリゴジンの反乱に対処する際、プーチンは当初、プリゴジンの行動を裏切り行為と呼んだが、同じ日に彼と取引をしたことがわかっている。だから、プーチンが勇気を示したとは言えない」

一方、ISWは、ルシッチがウクライナの前線から離脱すれば、この夏に開始されたウクライナの反攻作戦を撃退しようとするロシア軍の重要な防衛の最前線に弱みが生じる可能性があると指摘する。

「ルシッチ・グループは、ザポリージャ州西部のロボティネ村とヴェルボベ村の間にあるロシア軍の防衛戦線で活動している可能性が高い。この地域はロシア軍にとって非常に重要な防衛の最前線にあたり、司令部は所属部隊の反乱や戦闘拒否を許容する余裕などまったくない」と、IWSは述べている。


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