最新記事
北朝鮮

「まずは金総書記の肖像画の保護を」...台風6号直撃で国民に呼びかけ・北朝鮮

2023年8月11日(金)12時55分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
北朝鮮の肖像画

Attila JANDI-shutterstock

<大型台風の直撃を目前に、国民への「最優先事項」の呼びかけは金総書記一族の「肖像画の保護」だった...>

沖縄、韓国に暴風雨をもたらした台風6号「カーヌン」だが、11日午前3時に朝鮮半島で熱帯低気圧に変わった。

当初、11日早朝には北朝鮮を縦断する見通しだったため、前日10日に北朝鮮の国営メディア「労働新聞」が金正恩総書記の肖像画を保護するように国民に呼びかけていた。

 
 
 
 

北朝鮮はインフラが脆弱である上に無計画な森林伐採で自然災害が大きな被害になりがち。もともと農業に適さない土地で無理な農業を行ってきたため、1990年代半ばには数百万人に及ぶ餓死者が出すなど、何度も食糧危機に見舞われてきた。

2010年代には少しずつ回復しつつあった食糧問題も、近年の世界的猛暑など異常気象で再び不安定になっていると言われる。

国営の朝鮮中央通信は11日、国内のあらゆる部門と部隊が悲惨な異常気象に対処するための大規模な作戦を展開していると発表。

しかし、北朝鮮国民の「最優先事項」は、指導者の肖像画、銅像、壁画など、金総書記一族の記念碑の「安全を確保」することであると労働新聞で述べていた。

展覧会
京都国立博物館 特別展「日本、美のるつぼ」 鑑賞チケット5組10名様プレゼント
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル、ガザで40カ所空爆 少なくとも43人死

ワールド

ウクライナ、中国企業3社を制裁リストに追加 ミサイ

ワールド

米政権、アリゾナ州銅鉱巡る土地交換承認へ 先住民反

ワールド

中国とカンボジア、供給網構築で協力 運河事業の協定
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプショック
特集:トランプショック
2025年4月22日号(4/15発売)

大規模関税発表の直後に90日間の猶予を宣言。世界経済を揺さぶるトランプの真意は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇した「透けレギンス」投稿にネット騒然
  • 2
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 3
    【クイズ】売上高が世界1位の「半導体ベンダー」はどこ? ついに首位交代!
  • 4
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 5
    今のアメリカは「文革期の中国」と同じ...中国人すら…
  • 6
    300マイル走破で足がこうなる...ウルトラランナーの…
  • 7
    「2つの顔」を持つ白色矮星を新たに発見!磁場が作る…
  • 8
    トランプ関税 90日後の世界──不透明な中でも見えてき…
  • 9
    米経済への悪影響も大きい「トランプ関税」...なぜ、…
  • 10
    トランプに弱腰の民主党で、怒れる若手が仕掛ける現…
  • 1
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜け毛の予防にも役立つ可能性【最新研究】
  • 2
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ? 1位は意外にも...!?
  • 3
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最強” になる「超短い一言」
  • 4
    あなたには「この印」ある? 特定の世代は「腕に同じ…
  • 5
    パニック発作の原因とは何か?...「あなたは病気では…
  • 6
    中国はアメリカとの貿易戦争に勝てない...理由はトラ…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    しゃがんだ瞬間...「えっ全部見えてる?」ジムで遭遇…
  • 9
    動揺を見せない習近平...貿易戦争の準備ができている…
  • 10
    【渡航注意】今のアメリカでうっかり捕まれば、裁判…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 3
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山ダムから有毒の水が流出...惨状伝える映像
  • 4
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛…
  • 5
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 6
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 8
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    「低炭水化物ダイエット」で豆類はNG...体重が増えな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中