中国とカンボジア、供給網構築で協力 運河事業の協定も締結

中国とカンボジアは18日、サプライチェーン(供給網)の構築や輸送インフラでの協力関係を強化することで合意した。習主席とフン・マネット首相、17日撮影の提供写真(2025年 ロイター/Agence Kampuchea Press)
[北京 18日 ロイター] - 中国とカンボジアは18日、サプライチェーン(供給網)の構築や輸送インフラでの協力関係を強化することで合意した。中国の習近平国家主席によるカンボジア訪問は、ベトナムとマレーシアを含めた東南アジア3カ国歴訪の締めくくりに当たる。中国外務省が同日、カンボジアとの共同声明として発表した。
両国は、カンボジアの経済発展につながると期待される「フナン・テチョ運河」の建設に関する協定にも署名した。カンボジア政府の声明によると、運河は151.6キロで事業規模は11億6000万ドル。ただ、カンボジアの国内総生産(GDP)の約4%にあたる17億ドルとされていた従来計画と比べ、規模や投資額は縮小した。資金は官民パートナーシップによって調達され、カンボジア側が51%、中国側が49%出資する。
両国は、外務と国防分野での閣僚級対話を設定し、主要な戦略課題で連携を深めていくことでも合意した。このほか、違法なオンライン賭博やオンライン詐欺の取り締まりでも協力を強化するとしている。