<双方向マップ>ウクライナ軍の反転攻勢1カ月、支配地域を広げたのはロシア軍
Map Reveals Russia's Progress During Ukraine Counteroffensive
2023年7月11日(火)20時18分
このように複数方面で前進が試みられている一方で、ロシア国防省およびロシア政府を支持する軍事ブロガー(ミリブロガー)たちは、ザポリージャ州西部で攻撃を行っているウクライナ軍部隊は小規模グループに過ぎないと指摘する。これらの部隊は、ロシア軍の後方拠点および倉庫やインフラを攻撃する目的で派遣されたものだからだ。
ISWが公開した双方向マップは、現在の戦闘において、実際にはロシアが掌握した面積の方が、ウクライナが奪還したエリアよりも広いことを明らかにしている。ドネツク州、マリウポリ、そして激戦地となっているヘルソンなどの主要地域もそうだ。
イギリス国防省は7月6日、バフムト周辺におけるロシアの防衛は、「通常はロシア西部に駐留しているロシア空挺部隊を中心におこなわれている。これらの部隊は通常、北大西洋条約機構(NATO)との間で緊張が増す事態が起きた際に緊急対応にあたる精鋭軍だ」と報告した。
(翻訳:ガリレオ)