米上院院内総務、FDAにエナジードリンク「プライム」の調査要請 レッドブル2本分のカフェイン含有を子供が飲んでる
米上院民主党トップのシューマー院内総務は9日、人気インフルエンサーらが企画したエナジードリンク「プライム・エナジー」について、カフェインを多く含む飲料が子どもに販売されているとして米食品医薬品局(FDA)に調査を要請した。写真は6月27日、デンマークのコペンハーゲンで撮影(2023年 Ritzau Scanpix/Ida Marie Odgaard via REUTERS)
米上院民主党トップのシューマー院内総務は9日、人気インフルエンサーらが企画したエナジードリンク「プライム・エナジー」について、カフェインを多く含む飲料が子どもに販売されているとして米食品医薬品局(FDA)に調査を要請した。
プライムは、ユーチューバーのローガン・ポールさんとKSIさんが昨年立ち上げた。カフェイン含有量は12オンス当たり200ミリグラムと、コカ・コーラ6缶分、エナジードリンク「レッドブル」2缶分に相当する。
シューマー氏は記者会見で、「(メーカーが)販売攻勢をかけている子どもに深刻な健康上の懸念をもたらすため、購入者と保護者は警戒してほしい」と述べた。
メーカーはウェブサイトの警告で、プライムは18歳未満の子ども、妊娠中または授乳中の女性、カフェインに敏感な人々には勧められないとしている。
プライムは類似のパッケージで、カフェインを含まない水分補給飲料も販売している。
シューマー氏は両飲料のパッケージは非常によく似ており、保護者が知らずに子どもにカフェイン濃度の高い飲料を購入していると懸念を表明した。
同社はロイターに対し声明で、プライム・エナジーの販売にあたりFDAのガイドラインを順守しており、警告ラベルを商品パッケージと広告に掲載していると説明。その上で「消費者を保護するために必要な変更案について、FDAやその他の組織との協議を歓迎する」と述べた。