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月を開発の無法地帯にしてはいけない...より透明で公平な月探査の基盤を築くには

NO SECRETS ON THE MOON

2023年6月28日(水)13時50分
レイチェル・ウィリアムズ、サミュエル・ジャーディン(いずれもNPO「オープン・ルナー・ファウンデーション」研究員)

このように、登録簿の実現には課題も多いが、月の適切な管理のためには必要不可欠だ。無秩序な活動は人命を危険にさらす。透明性のある情報共有がなければ、各国はそれと知らずに重複した活動や資源の浪費に走り、月資源の持続不可能な乱開発を招きかねない。

登録簿があれば、事故を防ぎ、持続可能な探査と活動を促せる。国際協力と透明性の強化、政治的緊張の緩和や信頼醸成にも役立つ。

冒頭のロケットの月面衝突は、情報共有が不十分な環境の危険性を浮き彫りにした。月とその周辺の活動を追跡するシステムを確立すれば、国家や産業界、市民団体、科学界が効率的に意思疎通を図り、活動を調整できるようになる。そうすることで、より透明で公平な月探査の基盤を築くことができるのだ。

©2023 The Slate Group

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