マクドナルド店内で、少年らのグループが傍若無人に暴れ回る衝撃映像...店内を破壊し、レジの金を強奪
Los Angeles McDonald's Ransacked by Mob as Staff Cower in Shocking Video
写真はイメージです Kit Leong/Shutterstock
<ロサンゼルス南部のマクドナルド店舗で発生した襲撃事件。現場映像はネットで拡散され、すでに逮捕者も出ている>
米ロサンゼルスにあるマクドナルドを若者の集団が襲撃し、店内を荒らし回る様子を捉えた動画がソーシャルメディア上に出回っている。あまりの暴れぶりに、従業員はカウンター奥の部屋に逃げ込むしかなく、最後にはレジを壊して金を盗むものが現れても「なすすべなし」の状況だったようだ。
■【動画】マクドナルド店内を破壊し、店員を攻撃し、レジの金を奪って逃げた10代の若者グループ
地元テレビ局KTLAによれば、事件が起きたのは6月19日。2021年から新たに連邦祝日となった奴隷解放記念日「ジューンティーンス」だったこの日の夜、10代が中心と見られる若者の集団がロサンゼルス南部の住宅街、クレンショー・ブルバードとレイマート・パーク西43番街の近くにあるマクドナルドの店舗を襲撃した。
インターネット上に投稿された動画には、複数の若者が店に押し入って店内のインテリアを破壊し、レジの前にいる従業員にものを投げつけるなどしている様子が映っている。店内は大混乱に陥っており、従業員が椅子を盾にして若者の集団から身を守ろうとする場面もあった。数人の若者がカウンターに飛び乗り、従業員が安全のために奥の部屋に避難する様子も映っている。
動画の中では終始、大きな叫び声や怒鳴り声が響き渡るなか、一人の若者がガラス製のショーケースを倒し、別の若者がレジを壊して奪い取り、店の外に持ち出している。ある人が「あの子がレジを盗んだ!」と叫ぶ声が聞こえている。この若者がレジを店外で壊すと、周囲にいた若者たちも金を奪い取ろうと我先にレジに群がる様子も捉えられている。
「従業員のサポートに重点」とオーナー
現時点で、この集団がマクドナルドの店内を荒らし、略奪をはたらいた理由は分かっておらず、現在ロサンゼルス警察が捜査を進めている。だが事件直後に1人が拘束され、また現場の映像をもとに19歳の男性と少年1人も強盗容疑で逮捕されたとの情報もある。
さらに、KTLAの報道によれば同日の午後8時頃には、クレンショー・ブルバードの4200番地で発砲があったという通報を受けて警察官が駆けつける事件があった。地元テレビ局FOX11は、この発砲に関連して10代の若者一人が身柄を拘束されたと報じている。
被害に遭ったマクドナルド店のテロン・リギンス店長は、襲撃の際には店内にいなかったというが、FOX11の取材に対して、「少し気温が高かったし、店内は大勢の人で混雑していた。そんな状況の中で、ある種の『敵意』のようなものが生まれたのだと思う」と話し、さらにこう続けた。「とても不幸なことだ。私は神を信じていて、神以外の何者も恐れないようにしている。だが同時に、賢明さや慎重さも必要だ」
同店舗のオーナーであるトニー・ラーダスはKTLAに宛てた声明の中で、「我々は今回の事件を深く憂慮している」と述べ、さらにこうつけ加えた。「最優先すべきは、従業員とお客様の安全だ。地元警察の捜査への協力を続けながら、従業員のサポートに重点を置いていきたい」
事件発生当時に店にいた従業員たちには、休みを取らせているという。