子供を食い殺したワニを、家族らが集団で殴り殺す...野生動物「保護法」違反で家族ら処分か(インド)
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<14歳の少年が大型のワニに襲われて死亡し、家族を含む地元の人々がワニを撲殺。その様子を捉えた映像が注目を浴びている>
インド東部で、14歳の少年がワニに襲われて川に引きずり込まれ、死亡する事件が起きた。ワニはその後、少年の家族を含む現場の人々によって棒で何度も殴られ、殺された。その様子は現場にいた人によって撮影されており、映像が公開されるとネットで大きな話題となったが、一方で野生動物保護に反するとして地元当局が捜査に乗り出す事態となった。
■【動画】閲覧注意:少年を川に引きずり込んで殺した巨大ワニを取り囲み、棒で殴り殺す人々
事件は、東部ビハール州バイシャリにあるガンジス川の中州ラグホプール・ディヤーラ島で発生した。ダルメンドラ・ダスさんと家族は宗教儀式のためにガンジス川のほとりにおり、息子のアンキットさんが儀式のために川の水を汲みに行ったところ、ワニに襲われ、川の中に引きずり込まれた。
1時間後、家族がアンキットさんをガンジス川から引き上げたが、その時にはすでに息絶えていたという。
家族はその後、川岸に集まった人々とともに、ワニを捕獲した。インディア・タイムズによると、地元住民らはワニを捕らえるために漁網を設置したという。現場で撮影された映像には、ワニが動かなくなるまで周囲の人々が執拗に殴り続ける様子が捉えられている。この映像は注目を集め、ネット上で瞬く間に拡散した。
野生動物の保護法に反すると当局が調査
アンキットさんの祖父であるサカルディップ・ダスさんはNDTVに対し、「私たちは新しいバイクを購入し、『プージャ』のために沐浴をし、聖水を得ようとガンジス川に入った。彼(アンキットさん)がワニに捕まり、川の中で死んでしまった。1時間後にアンキットの遺体を引き上げることができ、その後、ワニも引きずり出されて殺された」と語った。
プージャとは礼拝の儀式であり、家庭で行う短時間の日常的なものから、寺院で行う手の込んだ本格的なものまでさまざまな形式がある。
ただ今回の事件について、地元当局は厳しく対応するつもりのようだ。当局関係者はワニを撲殺した人々を強く非難し、自警団的な行動を避けることの重要性を強調するとともに、野生動物に関連する事件が発生した場合には、関係当局に速やかに通報するよう呼びかけている。
当局は、こうした事件が発生した時点で通報を受ければ、迅速かつ適切な措置を取ることができるとしている。なお今回の事件については、森林当局が調査にあたっているという。
当局者はインディア・タイムズに対し、「ワニが殺されたとの報告があった。理由はまだわかっていない。森林当局の職員が現地に赴き、調査を行っているところだ。野生動物保護法に違反した者に対しては、処分が下される」と述べた。