インド・カシミール地方で武装勢力が観光客に発砲、20人超死亡か

ヒマラヤにあるジャンムー・カシミール地方の景勝地パハルガムで、武装勢力とみられる集団が観光客に発砲し、少なくとも20人が死亡した恐れがある。写真は22日、病院で手当てを受ける負傷者(2025年 ロイター/Stringer)
[スリナガル(インド) 22日 ロイター] - ヒマラヤにあるジャンムー・カシミール地方の景勝地パハルガムで22日、武装勢力とみられる集団が観光客に発砲し、少なくとも20人が死亡した恐れがある。治安筋3人が明らかにした。
インドとパキスタンの紛争が続く同地域での民間人への襲撃としてはここ数年で最悪の事態となった。
同地域では近年、イスラム過激派による暴力行為が和らいだことから観光業が勢いを取り戻している。
治安当局者の1人は死者数を26人とした。犠牲者の国籍は現時点で不明。
過激派組織「カシミール抵抗勢力」がソーシャルメディアのメッセージで犯行声明を出した。同組織は、8万5000人以上の「よそ者」がこの地域に定住し、「人口構成の変化」を引き起こしていることに不満を表明した。
ロイターはメッセージの出所を独自に確認できていない。
インドのモディ首相はXへの投稿で「この凶悪な行為の背後にいる者たちは裁きを受けなければならない。テロと戦うというわれわれの決意は揺るぎなく、さらに強固なものになるだろう」と攻撃を強く非難した。
米政府は、トランプ大統領が今回の攻撃について報告を受けており、「できるだけ早く」モディ首相と協議する予定だと発表した。