米国株式市場=急反発、米中対立の緊張が緩和

米国株式市場は急反発して取引を終えた。22日、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米国株式市場は急反発して取引を終えた。米中貿易摩擦が緩和に向かう兆しが出ていることで、これまで様子見姿勢を取っていた市場参加者が買いに転じ、主要3指数はそろって2%を超えて上昇。ダウ工業株30種は1016ドル高で引けた。
ベッセント米財務長官はこの日、米中貿易摩擦が緩和されると確信しているものの、将来行われる見通しの中国との交渉は「長期戦」になるだろうと述べた。
カーソン・グループ(オマハ)のチーフ市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「ジェットコースターのような相場展開は続いている」としながらも、「ベッセント長官の発言で米中貿易を巡る緊張がやや和らぎ、相場が押し上げられた」と指摘。「米政権は関税を巡る不確実性で市場が痛手を受けていることは認識している。今後、貿易を巡る何らかの前向きなニュースが出てくる可能性がある」と述べた。