転職活動がうまくいかないのは「言い訳」をしているから──47歳でGoogleに入社した主席デザイナーの提言
ここでのポイントは「粘り強さ」だ。コツコツと毎月投稿することによって、しだいに見る人が増えてコメントがつくようになる。フィードバックによって学びを得て、ネットワークが広がり、運がよければ採用につながることもある。
1年続けることができれば、それ自体がストーリーになる。何かを着実にやり遂げることができる人は、本当に好きなことを持っていて、自己管理ができ、誠実だ。何かを1年以上続けるというのは、やってみた人にはわかると思うが、決して簡単なことではない。
小さな達成感を積み重ねる
うまくいかないことが続いたときは、自虐の沼に落ちやすい。何もかも自分が至らないせいだと思えてくる。「私は努力不足で、意志が弱く、実力もないし、何の役にも立たない人間だ」と自分を責め、無気力感に陥ってしまう。
1つのことだけにすべてをかけるのは危険だ。小さな達成感を味わえる、さまざまな仕掛けを人生のあちこちに用意しておこう。
私は家庭菜園で野菜を収穫するときに心が満たされるのを感じる。支援している子どもたちに誕生日プレゼントを送るときも幸せだ。娘たちと一緒にBTSとTXT(TOMORROW X TOGETHER)のグッズを集めて、部屋の片隅の"ヲタクゾーン"がにぎやかになっていく様子を眺めるのも楽しい。
そして最近、達成感をもたらしてくれるのは文章を書くことだ。人の役に立ち、共感を得るというのは、こんなに楽しいことだったのかと改めて感じている。
さらに、積極的な労働をしなくてもお金が入ってくる「パッシブインカム(不労所得)」について知れば知るほど、やってみる価値があるものが多いことに気づく。(略)デジタル時代の副業について熱心に学び、挑戦しているところだ。
この頃は書籍やインターネットにさまざまな情報があふれているので、自分に合うものを探して"小さく"始めてみるといいだろう。
がんばっているのに何ひとつうまくいかないと感じたときは、ちょっと立ち止まって一息入れよう。
とても厳しい時期だ。気持ちを強く持ち、これまでの常識を捨てる思考の転換も必要だ。その過程で自分を虐待して、時間やパワーを無駄遣いしないようにしてほしい。
あなたの人生を動かすのは、あなたなのだから。
『悩みの多い30歳へ。世界最高の人材たちと働きながら学んだ自分らしく成功する思考法』
キム・ウンジュ[著]
藤田麗子[翻訳]
CCCメディアハウス[刊]
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