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南極「終末の氷河」、完全崩壊した場合どうなる?

2023年4月17日(月)11時10分
氷河

COSMIN4000/ISTOCK

<1980年代から2017年にかけて6000億トンの氷が失われた>

南極の氷河の融解が止まらない。NASAの衛星は、昨年10月に南極のスウェイツ氷河から米ニューヨーク市の面積の4倍に当たる2999平方キロの氷山が海に流れ出している様子を捉えた。

【動画】数年以内の崩壊も予測される「終末の氷河」

南極西部に位置するスウェイツ氷河は米フロリダ州ほどの大きさで、毎年氷から融解した水は年間の海面上昇の4%を占めている。この氷河が全て崩壊した場合、約64センチと驚異的な海面上昇につながる可能性があるため「終末の氷河」とも呼ばれる。

南極の氷床には地球上の淡水の70%が閉じ込められており、スウェイツ氷河からは1980年代から2017年にかけて6000億トンの氷が失われた。

2999平方キロ

昨年10月にスウェイツ氷河から流れ出した氷山の面積

約64センチ

スウェイツ氷河が全て崩壊した場合に予想される海面上昇

6000億トン

1980年代~2017年にスウェイツ氷河から失われた氷

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