スーダンで軍と民兵組織が戦闘 少なくとも民間人97人死亡365人が負傷

アフリカ北東部スーダンで15日に始まった軍と民兵組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘は、地元医師団体によると少なくとも民間人97人が死亡し、365人が負傷した。写真は16日にハルツームの空港を撮影した衛星写真。Maxar Technologiesが提供(2023年 ロイター)
アフリカ北東部スーダンで15日に始まった軍と民兵組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘は、地元医師団体によると少なくとも民間人97人が死亡し、365人が負傷した。
目撃者によると、軍は首都ハルツームにあるRSFの拠点を空爆し、大半の施設を破壊することに成功した。
スーダンでは2019年にバシル長期独裁政権が崩壊し、21年に軍がクーデターで実権を掌握。民政移管に向けた協議が続いていたが、RSFの軍への統合を巡り双方が対立して緊張が高まっていた。
国連によると、両者は現地時間の16日午後4時から3時間戦闘を停止することで合意したが、衝突は続いた。
軍が包囲したハルツームの国際空港にはRSFのメンバーが残っているが、大きな被害を避けるため軍は攻撃を控えているという。
世界食糧計画(WFP)は、北ダルフールで職員が戦闘に巻き込まれて3人が死亡したとし、スーダンでの活動を一時停止すると発表した。
軍は、RSFが解散しない限り交渉に応じないと表明している。
米国、中国、ロシア、エジプト、サウジアラビア、国連安全保障理事会、欧州連合(EU)、アフリカ連合は即時の戦闘停止を訴えた。
