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軍事独ショルツ首相、ウクライナへの戦車供与で条件「米国も支援なら」
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ドイツ政府は、ウクライナへの主力戦車「レオパルト2」供与について、米国が自国製戦車を送ることを条件にしている。写真は米製戦車「エイブラムス」。2021年、ラトビアのアーダジで撮影(2023年 ロイター/Ints Kalnins)
ドイツ政府は、ウクライナへの主力戦車「レオパルト2」供与について、米国が自国製戦車を送ることを条件にしている。ドイツの政府筋がロイターに語った。
ドイツは、ウクライナの防衛に最も適していると専門家が指摘するレオパルト2を他国に供与する場合、拒否権を持っている。
関係筋によると、ショルツ独首相はここ数日、戦車許与に関する米国に関する条件を何度か強調しているという。
米ホワイトハウスのジャンピエール報道官は、どのような装備をウクライナに供与できるかについて、各国は自ら決定すべきだとバイデン大統領は考えていると述べた。
欧米諸国は、北大西洋条約機構(NATO)がロシアと直接対峙していると解釈されかねないリスクを避け、最も強力な武器をウクライナに供与していない。
19日には、新たに就任するドイツのピストリウス国防相がオースティン米国防長官が会談する予定。20日には独西部のラムシュタイン米空軍基地で、ウクライナの防衛支援を話し合う関係国会合が開かれるが、ドイツの対応が焦点になっている。
英国は今週、西側諸国として初めて戦車を供給し、ポーランドのドゥダ大統領も18日、世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)で、ロシアの新たな攻撃に備えるためウクライナに近代的な戦車とミサイルを供与することが重要だと述べた。ポーランドとフィンランドは、ドイツが承認すればレオパルトを供与すると表明している。
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