【英王室】2人が「うっとうしいカップル」であることをまずは認めるべき
The “H” and “M” Problem
保守派メディアは時間とカネを無制限に投じて、少数派の中から敵をつくり上げる。2人が差別を嘆き、被害者としての体験を語りすぎているという反感からだ。
多くの人にとって、今やヘンリー王子夫妻は英王室を破壊するまで体験を語り続けようとする「プロ被害者」だ。夫妻の被害者意識の被害を受けていると、批判派は感じている。
イギリスの伝統的メディア、特にタブロイドでは夫妻批判が支配的だ。一方、ソーシャルメディアではそうした批判への反論も存在感がある。保守派がメーガンへの怒りをぶちまけてみせるたび、オンラインではメーガン擁護の声が上がる。どちらの側も、現状に寄生している点では同じだ。
この極端だらけの悪循環を抜け出すには? 夫妻の言動をいちいち非難するか、または擁護せずにいられない人々の仲間になりたくないなら、2人のうっとうしさを認めることが解決策かもしれない。
『ハリー&メーガン』は前半3話の配信初週、ネットフリックスのドキュメンタリー作品として過去最高の総再生時間を記録した。彼らに耳を傾けるファンが大勢いるのは間違いない。
夫妻を正しいと考えるなら、ありのままの姿を受け入れるべきだ。2人は不当な扱いを受ける被害者で、イラつく人たちでもある、と。
彼らは完璧な存在ではない。完璧である必要もないのだ。