最新記事

SNS

カニエ・ウェストが手に入れるSNS「パーラー」とは?

2022年10月31日(月)17時35分
佐藤太郎

アディダスとの契約解消が報じられた後、初めて口を開いたイェことカニエ・ウェスト YouTube/This Happened

<パーラーはカニエ・ウェストにアプリを完全に売却することに同意。最終的な購入契約は年内にも>

お騒がせセレブとして話題の絶えないイェ(Ye、カニエ・ウェストから改名後の現在の本名)が、保守派や極右に人気のSNSプラットフォーム「パーラー(Parler)」の買収に乗り出した。

パーラーの親会社であるパーラメント テクノロジーズ(Parlement Technologies)は現地時間10月17日のプレスリリースでYeに対し、SNSアプリを販売することで原則合意に達したと述べた。

最終的な購入契約はまだ結んでいない。2022 年の第 4 四半期に取引を完了する予定だと、米ニュースメディアのPOLITICOが報じている。

Parlerとは?

パーラーは、Facebook や Twitter などのより主流のSNSに代わる、検閲のない代替手段として 2018 年にサービスの提供を開始。当時は主力SNSへの強硬姿勢をとるドナルド・トランプの政権下。人気は急上昇し、ユーザー数を伸ばした。

トランプとシリコンバレーのテック企業との戦いは、トランプの味方のジェイソン・ミラーが立ち上げた 「Gettr」や、トランプ氏の「Truth Social」など新しいSNSが参入することで拍車がかかった。

とはいえ、流行り廃れは世の常。続々と競合他社が生まれ、また市場の飽和度は高まり、パーラー人気は一気に下火に。

2020 年の大統領選挙では 400万人以上がユーザー登録したが、運営はその数を維持するのに苦労していた。国会議事堂の暴動を受けて、テック大手の筆頭、AppleとGoogleの両社がアプリストアからパーラーを削除し、その後何ヶ月もアプリのダウンロードを承認しなかった。

Apple は、2021年4月に App Store プラットフォームでアプリを復元。今年9月、Google は Play ストアでアプリを復活させた。

Sensor Towerのデータによると、9月のパーラーのアプリダウンロード数は7000に届いていない。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

政府、総合経済対策を閣議決定 事業規模39兆円

ビジネス

英小売売上高、10月は前月比-0.7% 予算案発表

ビジネス

アングル:日本株は次の「起爆剤」8兆円の行方に関心

ビジネス

三菱UFJ銀、貸金庫担当の元行員が十数億円の顧客資
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 5
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 6
    NewJeans生みの親ミン・ヒジン、インスタフォローをす…
  • 7
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 8
    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…
  • 9
    プーチンはもう2週間行方不明!? クレムリン公式「動…
  • 10
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 4
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対す…
  • 7
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 8
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中