ロシアの新司令官は残虐行為で悪名高い、シベリア出身の「アルマゲドン将軍」
残虐行為で名高いスロビキン AP/AFLO
<10月8日、プーチン大統領は「完全に容赦ない」攻撃を行うことで知られるセルゲイ・スロビキン大将を新司令官に任命。その2日後に、ウクライナ全土がミサイル攻撃にさらされた。阻止する手立てはあるのか?>
ロシアのプーチン大統領は10月8日、ウクライナ侵攻の新たな総司令官に、過去数十年にわたる残虐行為で悪名高い航空宇宙軍司令官のセルゲイ・スロビキン大将を据えた。
シベリア出身で56歳のスロビキンは「完全に容赦ない」攻撃を行うことで知られ、2004年から第2次チェチェン紛争で司令官を務めた際には「ロシア兵1人が殺されたらチェチェン人を3人殺す」と語っていたとされる。
ロシアがシリアに軍事介入した際には17年から司令官を務め、北部の都市アレッポの大半を爆撃で焼き払った。家や学校、病院や市場を標的にしたこの攻撃について、スロビキンは後に「ロシアを守っただけだ」と言い放っている。
仲間内では、「アルマゲドン将軍」の異名を取るスロビキン。今回の総司令官に任命されると、その2日後にはウクライナ全土がミサイル攻撃に遭い、大学近くの道路や公園など民間の非軍事目標が攻撃にさらされた。
冷徹な将軍の次の一手を防ぐ手はあるのだろうか。