最新記事

ロシア

ロシアの新司令官は残虐行為で悪名高い、シベリア出身の「アルマゲドン将軍」

2022年10月17日(月)12時25分
ブレンダン・コール
セルゲイ・スロビキン

残虐行為で名高いスロビキン AP/AFLO

<10月8日、プーチン大統領は「完全に容赦ない」攻撃を行うことで知られるセルゲイ・スロビキン大将を新司令官に任命。その2日後に、ウクライナ全土がミサイル攻撃にさらされた。阻止する手立てはあるのか?>

ロシアのプーチン大統領は10月8日、ウクライナ侵攻の新たな総司令官に、過去数十年にわたる残虐行為で悪名高い航空宇宙軍司令官のセルゲイ・スロビキン大将を据えた。

シベリア出身で56歳のスロビキンは「完全に容赦ない」攻撃を行うことで知られ、2004年から第2次チェチェン紛争で司令官を務めた際には「ロシア兵1人が殺されたらチェチェン人を3人殺す」と語っていたとされる。

ロシアがシリアに軍事介入した際には17年から司令官を務め、北部の都市アレッポの大半を爆撃で焼き払った。家や学校、病院や市場を標的にしたこの攻撃について、スロビキンは後に「ロシアを守っただけだ」と言い放っている。

仲間内では、「アルマゲドン将軍」の異名を取るスロビキン。今回の総司令官に任命されると、その2日後にはウクライナ全土がミサイル攻撃に遭い、大学近くの道路や公園など民間の非軍事目標が攻撃にさらされた。

冷徹な将軍の次の一手を防ぐ手はあるのだろうか。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏指名の閣僚候補らに脅迫、自宅に爆破予告な

ビジネス

米GDP、第3四半期改定値は+2.8% 速報値から

ワールド

韓国大統領、ウクライナ代表団と会談 武器支援要請と

ビジネス

米中古住宅仮契約指数、10月は前月比2.0%上昇 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老けない食べ方の科学
特集:老けない食べ方の科学
2024年12月 3日号(11/26発売)

脳と体の若さを保ち、健康寿命を延ばす──最新研究に学ぶ「最強の食事法」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 2
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式トレーニング「ラッキング」とは何か?
  • 3
    黒煙が夜空にとめどなく...ロシアのミサイル工場がウクライナ無人機攻撃の標的に 「巨大な炎」が撮影される
  • 4
    「健康食材」サーモンがさほど健康的ではない可能性.…
  • 5
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 6
    「健康寿命」を2歳伸ばす...日本生命が7万人の全役員…
  • 7
    ウクライナ軍、ロシア領内の兵器庫攻撃に「ATACMSを…
  • 8
    未婚化・少子化の裏で進行する、「持てる者」と「持…
  • 9
    トランプ関税より怖い中国の過剰生産問題
  • 10
    バルト海の海底ケーブル切断は中国船の破壊工作か
  • 1
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    日本人はホームレスをどう見ているのか? ルポに対する中国人と日本人の反応が違う
  • 4
    北朝鮮は、ロシアに派遣した兵士の「生還を望んでい…
  • 5
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳か…
  • 6
    「このまま全員死ぬんだ...」巨大な部品が外されたま…
  • 7
    「ダイエット成功」3つの戦略...「食事内容」ではな…
  • 8
    Netflix「打ち切り病」の闇...効率が命、ファンの熱…
  • 9
    ロシア西部「弾薬庫」への攻撃で起きたのは、戦争が…
  • 10
    元幼稚園教諭の女性兵士がロシアの巡航ミサイル「Kh-…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中