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王室英女王国葬の裏側 デンマーク皇太子妃の招待状が密かに「取り消された」ワケ
英国・キャサリン皇太子妃(左)とデンマーク・メアリー皇太子妃(右) Alastair Grant/Pool via REUTERS
<エリザベス女王の国葬で、デンマークの王室メンバーが招待状を受け取ったにも拘らず、その後取り消され、参列が叶わなかった理由とは......>
エリザベス女王の国葬については多くの高い評価の裏側で、日本ではあまり知られていない英政府の大失態があった。デンマークの王室メンバーが招待状を受け取ったにも拘らず、その後取り消され、参列が叶わなかったと、米ニュースは報じている。
一度受け取った招待状が取り消されてしまったのは、デンマークのメアリー皇太子妃(50)。メアリー妃は結婚前、ドナルドソン(Mary Donaldson)という旧姓で、オーストラリアの民間出身の女性だ。2000年、シドニーオリンピックの観覧のためオーストラリアを訪れたデンマークのフレデリック皇太子が、当時マーケティング・コンサルタントをしていたメアリー・ドナルドソンさんと知り合い04年に結婚した。メアリー皇太子妃は、オーストラリア出身の人物として、初のヨーロッパ王室入りを果たした女性だ。結婚後、夫妻は2男2女をもうけている。
そんな、シンデレラストーリーを地で行くような半生を送ってきたメアリー妃だが、エリザベス女王の国葬を巡って、一悶着があった。
【動画・映像】招待状が密かに取り消された、デンマーク・メアリー皇太子妃
厳正に「例外なし」を強行
19日に行われた英女王の国葬を前に、13日デンマーク王室は声明を発表した。それによると、フレデリック皇太子は、妻のメアリー妃と母のマルグレーテ女王(マルグレーテ2世)と共にエリザベス女王の国葬に参列するというものだった。
しかし、デンマークのタブロイド紙BTは、英国外務省がメアリー妃に「誤って」国葬への招待状を送付してしまったため、土壇場でその招待を取り消したと報じた。
各国の要人500人を含む2000人が参列した英女王の国葬では、日本から天皇・皇后両陛下のお2人が参列されたように、各国から主賓が招待され、それぞれゲストの同伴は「1名まで」という決まりがあったようだ。しかし3名参加となるとこの枠外となるため、メアリー妃は参列できなくなったという。
民間出身とはいえ、将来デンマークの王妃となるメアリー妃。あろうことか、一連の出来事は英国側の過失であるから、一度出してしまったものを取り下げるのは異例な行為と言えるが、それでもプラス2を認めず、厳正に「例外なし」を強行したようだ。