最新記事

ロシア

モスクワでゴルバチョフ葬儀 儀仗兵も派遣、多数の市民が最後の別れ

2022年9月5日(月)09時25分
ゴルバチョフ元ソ連大統領の葬儀へ行列する人々

先月30日に死去したゴルバチョフ元ソ連大統領の葬儀・告別式がモスクワの労働組合会館「円柱の間」で営まれ、集まった多数の市民が最後の別れを告げた。写真は同会館に入るため行列する人々(2022年 ロイター/Shamil Zhumatov)

先月30日に死去したゴルバチョフ元ソ連大統領の葬儀・告別式が3日、モスクワの労働組合会館「円柱の間」で営まれ、集まった多数の市民が最後の別れを告げた。

労働組合会館は、ロシア革命の指導者・レーニンやソ連の独裁者、スターリンなど歴代指導者の葬儀が行われたことで知られている。3日の式には儀仗兵も派遣されたが、2007年に死去したエリツィン初代ロシア大統領とは異なり、国葬の形は取らなかった。

プーチン大統領は1日にゴルバチョフ氏の遺体に献花し、公務を理由に告別式には参列しなかった。

ロシアのメドベージェフ前大統領のほか、ハンガリーのオルバン首相は参列した。他の西側諸国の指導者はウクライナ侵攻を受けロシアに制裁を科す中、欠席した。

ゴルバチョフ氏は西側では「ゴルビー」の愛称で親しまれ、冷戦終結に貢献したとして1990年にノーベル平和賞を受賞。告別式では同じくノーベル平和賞受賞者であるロシア独立紙「ノーバヤ・ガゼータ」のドミトリー・ムラトフ編集長が遺影を持って参列者を率い、幅広い年齢の市民が献花した。

式の後、遺体はモスクワのノボデビチ墓地で、1999年に死去した妻ライサさんの隣に埋葬された。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2022トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼いでいるプロゲーマーが語る「eスポーツのリアル」
  • 2
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べている」のは、どの地域に住む人?
  • 3
    「搭乗券を見せてください」飛行機に侵入した「まさかの密航者」をCAが撮影...追い出すまでの攻防にSNS爆笑
  • 4
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 5
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」のはどれ…
  • 6
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者…
  • 7
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 8
    「ウクライナに残りたい...」捕虜となった北朝鮮兵が…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    雪の中、服を脱ぎ捨て、丸見えに...ブラジルの歌姫、…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「最初の90分」...快眠の「7つのコツ」とは?
  • 4
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…
  • 5
    轟音に次ぐ轟音...ロシア国内の化学工場を夜間に襲う…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    「拷問に近いことも...」獲得賞金は10億円、最も稼い…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 10
    ドラマ「海に眠るダイヤモンド」で再注目...軍艦島の…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中