マジックマッシュルーム混入「チョコ」が未成年を狙って流通か...米当局が警告
Chocolate Bars Laced With Mushrooms Spurs Warning for Parents, Community
Yarygin-iStock
<危険な成分を含む製品が子どもの興味を引くようなパッケージで売られており、気付かずに食べてしまうおそれがあると警告>
米フロリダ州ウィンターヘイブンの警察は、最近のある家宅捜索で「マジックマッシュルーム(シュルームとも呼ばれる)」を含むチョコレートバーを回収。こうしたチョコレートはカラフルなパッケージで売られているとして、子どもを持つ親たちに警告を発した。
■【写真】派手でポップなパッケージの「マジックマッシュルーム」入りチョコレート
地元テレビ局のWFTSによれば、子どもがマジックマッシュルーム入りのチョコレートバーを食べたという報告は、これまでのところ明らかにされていないが、当局は保護者たちに、子どもにマジックマッシュルームの危険性を説明するよう促している。
WFTSによれば、ウィンターヘイブン警察のデービッド・ブレナン署長は、「この種の物質は(中毒性が高く医療的価値が低い)スケジュール1の薬物であり、フロリダ州では違法とされている」と述べ、さらにこう続けた。「保護者たちは、危険な物質を含む可能性があるものを口に入れないよう、お子さんに話して欲しい」
警察がどこで、どのようにして問題のチョコレートバーを見つけたのか、詳しいことは明らかにされなかった。だがニュースサイトのタンパ・フリープレスは、問題のチョコレートは検査機関に送られたと報じた。
合成麻薬フェンタニルのまん延も問題に
「マジックマッシュルーム」にはシロシビンと呼ばれる精神活性・幻覚成分が含まれ、摂取すると血圧が上昇したり、心拍数が増えたりする可能性がある。吐き気や嘔吐、幻覚や妄想などの症状が出ることもある。
さらにアメリカではこのところ、合成麻薬フェンタニルのまん延に関する報道も相次いでおり、懸念の声が上がっている。西海岸の当局者たちは、カラフルに色付けされた「レインボー・フェンタニル」が一部ソーシャルメディア・アプリ上で販売されているとして、懸念を表明している。
カリフォルニア州プレイサー郡検察局は、最近のプレスリリースの中で、「おそらく未成年者に売りつけるために、カラフルに色付けされたフェンタニルがプレイサー郡に入ってきている」と警告した。
「各種報道によれば、その多くがインスタグラム、スナップチャットやTikTokのようなアプリベースのプログラム上で販売されているようだ」と同検察局は述べ、フェンタニルは偽の処方薬やヤミ市場で販売される電子タバコなど、複数の異なる形で売られている可能性があり、マリファナと混ぜたものも見つかっているとつけ加えた。