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事件ロシア人思想家の娘、自動車爆発で死亡 ウクライナ併合を提唱
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ロシアの著名な国家主義思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏(写真)の娘ダリア氏が、モスクワ郊外で運転していた車が爆発して死亡した。爆発物が仕掛けられた疑いがあるという。捜査当局が21日明らかにした。写真は2014年10月、モスクワで撮影。提供写真(2022年 ロイター/Moscow News Agency)
ロシアの著名な国家主義思想家アレクサンドル・ドゥーギン氏の娘ダリア氏が20日、モスクワ郊外で運転していた車が爆発して死亡した。爆発物が仕掛けられた疑いがあるという。捜査当局が21日明らかにした。ドゥーギン氏はロシアによるウクライナ併合を提唱してきた人物。
ロシア国営タス通信はダリア氏の知人の話として、爆発したのはドゥーギン氏の車で、父親が標的だった可能性があると伝えた。
ロシア外務省はウクライナが攻撃に関わった可能性があるとみている。
ウクライナは関与を否定しており、ポドリャク大統領府長官顧問はロシア内部の権力闘争が背景にあるとの見方を示唆した。
ドゥーギン氏はロシア語圏などをロシアに統一することを長年提唱し、米国の制裁対象となっている。プーチン大統領に対する影響力の大きさについては見方が分かれている。
ロシア当局によると、娘のダリア氏はジャーナリストで政治専門家。父親の思想を広く支持し、自らも国営テレビに出演してロシアのウクライナでの活動に支持を表明していた。米国の制裁対象にもなっていた。
