自分の税金が、何にいくら使われたか一目でわかる豪タックス・レシートが素晴らしい
Internet Applauds Photo of Australian Tax Receipt: 'F**king Brilliant'
LPETTET-iStock
<納税者それぞれに「自分の税金の使い道」を示すレシートが届けられるオーストラリアの制度に「自分の国にも欲しい」という声が続々>
オーストラリア政府が納税者に対して発行している「タックス・レシート」に、インターネット上で称賛の声が上がっている。このタックス・レシートは、その人が支払った税金が具体的に「何に使われたのか」を示すものだ。
きっかけは、ソーシャルニュースサイト「レディット」への投稿だ。u/chadthor123というユーザーが8月18日に、以前にu/heapsgoodsが自分の元に届いたタックス・レシートの写真を撮影して投稿したものを再投稿したものと思われる。この投稿に、4万6000を超える「賛成票」と1700を超えるコメントが寄せられており、多くのユーザーがこのタックス・レシートを「超すばらしい」と称賛している。
■【画像】税金を払うことに少し前向きになれそう? タックス・レシートの写真
タックス・レシートの役割とは?
オーストラリア税務局(ATO)によれば、多くのオーストラリア人は毎年、税務申告を済ませた後に「査定書(ATOが納税申告書を査定したことを通知する書類)」と共にタックス・レシートを受け取る(査定書と別に受け取る人や、電子ファイルの形で受け取る人も一部いる)。
「タックス・レシートには、皆さんの税金が政府の主な支出項目にどのように割り振られたかが示されている」とATOは説明し、さらにこう続けた。「タックス・レシートには、オーストラリア政府の現在および過去の債務総額がどれぐらいかに関する情報も含まれている。納税者のお金を政府がどう使っているのか、透明性を高めることがその目的だ」
u/heapsgoodsが過去に投稿したタックス・レシートには、2018年に納めた税金のうち850ドル近くが福祉支援に使われたことが示されている。ATOによれば、福祉支援事業では高齢者への年金および各種サービスの提供、障害者や子育て世帯、失業者への各種支援が提供されている。また「ほかの分類に含まれていない、先住民への支援提供もここに含まれる」ということだ。
オーストラリア政府は2018年、ほかにもu/heapsgoodsの納めた税金のうち420ドルを医療費に使い、203ドルを防衛費に、183ドルを教育費に使っている。レシートに示されているそのほかの分類には、住居や公衆安全、移民などの項目があった。u/heapsgoodsが2018年に収めた税金の総額は、2200ドル近くにのぼっている。