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アメリカ政治トランプ一族企業の脱税疑惑、元経営幹部が15年間の違法行為認める
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トランプ前大統領の一族が経営するトランプ・オーガニゼーションで長年経営幹部を務めた人物が、ニューヨーク州の裁判所で同社の15年におよぶ脱税工作に関与していたと認め、検察側の証人として今後の裁判に出廷することに同意した(2022年 ロイター/Jane Rosenberg)
トランプ前大統領の一族が経営するトランプ・オーガニゼーションで長年経営幹部を務めた人物が18日、ニューヨーク州の裁判所で同社の15年におよぶ脱税工作に関与していたと認め、検察側の証人として今後の裁判に出廷することに同意した。
15件の罪で起訴されていたトランプ・オーガニゼーション元最高財務責任者(CFO)のアレン・ワイセルバーグ被告(75)は全てについて有罪と認定。その結果、禁錮5月が言い渡されたが、100日で釈放される可能性がある。199万ドルの追徴課税支払いも命じられた。
ワイセルバーグ被告は、トランプ氏を巡るより大規模な捜査には協力しない見通し。ただ今回の証言同意により、トランプ・オーガニゼーションが脱税をしていたという検察側の主張の裏付けが強化されそうだ。
検察は声明で「(被告の)有罪認定はトランプ・オーガニゼーションの幅広い違法行為を直接的に示唆するもので、被告の証言を通じて法廷でわれわれの起訴内容の正当性が証明されるのを期待している」と述べた。
トランプ・オーガニゼーションは一貫して無罪を主張しているものの、有罪判決が下された場合、制裁金支払いなどの処罰を受ける可能性がある。
トランプ氏自身は、今のところこの件では訴追されていない。
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