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イギリス辞任表明の英ジョンソン首相、蠟人形は早くも「職安」に移動させられてしまう
Madame Tussauds Trolls Boris Johnson By Placing His Statue Outside A Job-Seeking Centre
首相官邸前で辞任を発表するジョンソン首相(2022年7月7日) Phil Noble-REUTERS
<7日に辞任を表明したものの秋まで首相にとどまるとした英ジョンソン首相だが、彼の蠟人形はいち早くその座から追いやられてしまった>
マダム・タッソー館は世界中の有名人や、歴史上の人物らを再現した蝋人形が展示されているロンドンの観光名所。その英中部ブラックプールにある分館に展示されていた英ボリス・ジョンソン首相の蝋人形館が意外な場所に移動されていた。
ジョンソン首相は7月7日に辞任の意向を示したが、次の保守党党首が決まる秋までは首相の座にとどまると発表している。だが彼の人形はいち早くマダム・タッソー館の首相官邸から追い出されたようで、なんと近くにある求職者のためのセンターの前に運ばれていた。
■【写真】求職センターの前に移動させられ、立ち尽くすジョンソン首相の蠟人形
センターの前の道路では多くの通行人が足を止め、「失業した58歳の首相」と記念撮影をする姿が見られた。トレードマークであるぼさぼさの髪型で、腰に手を置いたポーズを決めてニヤリと笑う人形がマダム・タッソー館から運び出されたのは、ジョンソンが辞任を表明した直後のことだという。
ロンドンの本館では官邸が「空室」に
イギリスのEU離脱から度重なるスキャンダルまで、国民に数々の話題を振りまいてきたジョンソン首相の辞任を「ネタ」にしたのは、ブラックプールの分館だけではなかった。ロンドンのマダム・タッソー館では、ダウニング街10番地にある首相官邸のドアに「空室」の張り紙が貼られた。
ジョンソン本人は、本物のダウニング街10番地のドアの前で7日に辞任を発表する記者会見を行い、「議会保守党が新たな党首と首相を求めていることが明らかになった」と述べた。「新たなリーダーを選ぶ手続きは今すぐ開始されなければならない」
また辞任することは「苦痛だ」と語ったジョンソンだが、辞任につながった一連のスキャンダルについて説明することはなかった。