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ウクライナ情勢ウクライナ軍、ついに東部要衝セベロドネツクから撤退か 東部州でロシア軍が掌握拡大
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ウクライナ東部ルガンスク州のガイダイ知事は、ウクライナ軍が同州の要衝セベロドネツクから撤退を迫られるとの見通しを示した。写真は20日、セベロドネツクで撮影(2022年 ロイター/Oleksandr Ratushniak)
ウクライナ軍は東部ルガンスク州の要衝セベロドネツクから撤退しているもようだ。セベロドネツクは大半の地域がロシア軍に占拠されている。同州のガイダイ知事は24日、すでに部隊に移動命令が出ていると述べた。またリシチャンスク南部もロシア軍が完全に掌握した。
セベロドネツクについて、ガイダイ知事はテレビで「ただとどまるという目的のために破壊された地域に何カ月もとどまるのは理にかなわない」とし「撤退せざるを得ない」との見方を示した。すでに現地の部隊に別の場所への移動命令が出たとしたが、すでに移動したのかや、移動先は不明。
ロシア軍は、ルガンスク州とドネツク州を合わせたドンバス地方の完全掌握を目指している。
ルガンスク州でリシチャンスクはウクライナ軍が唯一おさえていたが、地元当局者によると24日朝の段階で南部がロシア軍に「完全占領」された。南部を制圧されたことで三方向をロシア軍に包囲される事態となる。
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