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食料安全保障仏マクロン「ウクライナの穀物輸出、オデーサ港は見込み薄 ルーマニア経由の鉄路を検討」
フランスのマクロン大統領(写真)は、ウクライナの黒海沿いのオデーサ港からの穀物輸出でロシアと合意する可能性は現時点で低いとした上で、代替手段としてオデーサからルーマニアのドナウ川までを結ぶ鉄道ルートの再建協議が進んでいると語った。キーウで16日撮影。代表撮影(2022年 ロイター)
フランスのマクロン大統領は17日、ウクライナの黒海沿いのオデーサ港からの穀物輸出でロシアと合意する可能性は現時点で低いとした上で、代替手段としてオデーサからルーマニアのドナウ川までを結ぶ鉄道ルートの再建協議が進んでいると語った。
ロシアの侵攻により、主要な穀物生産国であるウクライナからの穀物輸出ができなくなり、世界的に食料が高騰、国連は貧困国の飢餓を警告している。一方、ロシアはオデーサ港から穀物船を出せない原因はウクライナ側にあると主張している。
国連はロシアからの食料・肥料の輸出と引き換えに、ウクライナからの海上輸出を再開させる合意を仲介しようとしている。
マクロン氏はウクライナからの帰途、仏BFMテレビに対し、ロシアのプーチン大統領と数週間前に話した際、プーチン氏は国連の仲介を望まなかったと述べ、オデーサ経由の輸出再開で合意する可能性は低いとの見方を示した。
マクロン氏は、オデーサとルーマニアのドナウ川を結ぶ鉄道ルートの再建を検討していると発言。「オデーサはルーマニアから数十キロの位置にあり、ルーマニアを通じてドナウ川と鉄道へのアクセスが可能になる」とし、ウクライナからの穀物輸出を大幅かつ迅速に拡大する方法を模索していると語った。
また、フランス政府がこの計画への投資を強化するとともに、ルーマニア政府を支援するため専門家を派遣する考えも示した。