プーチン支持者扱いに不服のローマ教皇、ウクライナ戦争は「誘発された」と発言
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<自身がプーチン支持者扱いされることに不満を示し、民族自決の原則に反する超大国の直接介入によって状況はさらに複雑になっていると指摘した>
ロシアのウクライナ侵攻は「おそらく何らかの形で引き起こされた」と、ローマ教皇が発言したと、英ガーディアン紙が報じた。
6月14日付けのイエズス会が発行する『La Civiltà Cattolica』に掲載されたインタビューの中で、ウクライナ侵攻について言及している。
それによるとローマ教皇はウクライナを攻撃するロシア軍の「獰猛さと残酷さ」を非難しながら、「善VS悪」というおとぎ話のような単純な認識が広まっていることに警鐘を鳴らす。「戦争を遂行している部隊は大半が傭兵であり、ロシア軍はこれを利用している」と指摘した。
「赤ずきんちゃんが善で、狼が悪というお決まりのパターンから脱却する必要がある」「国境を終えて出現した何かによって、要素はとても絡み合っている」
背後で展開される全体像を見よ
またローマ教皇は、侵攻が始まる数カ月前に、ある国のトップに会ったことを明かしている。どこの国か明言は避けたが、その人物を「寡黙で、真の賢者だ」と表現した。
続けて、「NATOはロシアの門前で吠えている。ロシアは帝国であり、外国の力を近づけることはできないということを理解していない」とした。
さらに、「我々は、おそらく、何らかの形で挑発されたか、あるいは防げなかったこの戦争の背後に展開されるドラマの全体像を見ていない」と述べた。
ローマ法王は「プーチン支持者」であることを否定。世間が教皇をプーチンの味方だと受け止めるのは「単純で間違っている」