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動物別格のハサミを持つヤシガニ、ナイフを盗む
(写真はイメージです) TOSHIHARU ARAKAWA-iStock
<午前2時、物言わぬ「強盗」に起こされて......>
テント泊中に撮影された物騒な映像がソーシャルメディア上で話題となっている。TikTokユーザーの@kylesthenixが月曜に公開した動画には、ナイフを引きずって暗闇に消えようとする巨大なカニの姿が──。
沖縄でキャンプをしていた@kylesthenixは午前2時頃、テントの外で何かが擦れる音がして目を覚ましたという。外に出るとヤシガニがステーキナイフを抱えて動いているのを発見。ショックを受けつつも慎重に接近し、なんとかナイフを取り返すことに成功した。
この映像は(30日の時点で)5万以上の「いいね」を記録し、コメント欄には驚きの声が多数寄せられている。
ヤシガニは世界最大の陸棲甲殻類で「強盗ガニ」とも呼ばれ、成体には体重4キロ以上、脚を広げると1メートルに及ぶ個体もいる。インド洋と西太平洋に生息する夜行性で、生物学的にはヤドカリやタラバガニと近縁にあたる。落ちた果物から他のカニの殻、動物の死肉まで食べる雑食性だ。
そもそも「鉄鋼」にたとえられるほど硬く強いハサミを持つヤシガニ。ナイフを盗んだところで使う機会はなかったことだろう。