約3900円の「ゼレンスキー大統領のフリース」人気すぎて品切れ フーディは購入可能
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<ゼレンスキー大統領を象徴するフリースのブランドは「M-TAC」。米国在住のウクライナ人経営者によると、「ゼレンスキー効果」によって多くのアイテムが品薄状態という>
5月8日にイギリスの在英ウクライナ大使館で行われたオークションで、ゼレンスキー大統領のトレードマークとも言える、オリーブグリーンのフリースジャケット(ひじの部分に直筆サイン入り)が日本円で約1,400万円という驚きの価格で落札されたニュースは多くの注目を集めた。なお落札者は明かされていない。
●9万ポンドで落札されたことを報告した在英ウクライナ大使館
There was one and only @ZelenskyyUa fleece among the lots. It was sold for £90k pic.twitter.com/Rmxmhp1aeg
— Embassy of Ukraine to the UK (@UkrEmbLondon) May 7, 2022
2月24 日にロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、ゼレンスキー大統領の姿を見ない日はないと言っていいほど。
米国のナンシー・ペロシ下院議長との会談でも、地下鉄の駅から国際的なメディアに向かって話すときでも、いつでもオリーブグリーンのTシャツやフリースジャケットを決まって着続けてきた。
●キエフでナンシー・ペロシ米国下院議長を迎えた時もオリーブグリーン
こうしてオリーブグリーンの服は、単なる衣服から今では最高司令官としてのゼレンスキー大統領の正装として特別な意味を持つまでになった。
フリースはウクライナ製。同ブランドのアイテムは購入可能
ウクライナ侵攻以来、リサーチ能力に長けたネットの猛者たちはゼレンスキー大統領が着る衣服のブランドを探し、一部を特定した。それによると彼の定番は、カリフォルニアのアウトドア向けレーベル「5.11」やオーストリアの防寒具メーカー「Carinthia(カリンシア)」の製品という。
5月8日のオークションで落札された件のフリースジャケットは、「M-TAC」というウクライナのタクティカルギアメーカーのもので、通常は30ドル(約3900円)程度で販売されている。「特定するまでに、塹壕や病院を訪れるゼレンスキーの画像をどれだけ見たことか...」と、あるReddit(レディット)ユーザーは書いている。
ただ残念なことに、ゼレンスキー大統領と同じフリースジャケットを手に入れるのは当分の間、難しいようだ。ウクライナでの生産が困難になり、現在は在庫切れの状態だ。
米国で「M-TAC」を経営するウクライナ人のタラス・ルドニツキーさんは「このフリースに興味を持ち、欲しがる人がたくさんいる」と話す。ゼレンスキー大統領と同じフリースを着ることで、戦士の精神が高まるというのが、購入の動機だそうだ。時期は未定だが、将来的には再入荷する予定という。
ルドニツキーさんによると、「M-TAC」の製品は、ウクライナ軍に直接供給されているわけではないものの、ウクライナ最大のタクティカルギアメーカーのひとつ。米国でも広く展開されている。
「ゼレンスキー効果」により、フリースジャケット以外の「M-TAC」の他のアイテムも米国とウクライナの両方で品薄になっている。ゼレンスキー大統領と同じフリースをすぐに手に入れることはできないが、米国のサイトでは同じラインのフーディは30ドル(約3900円)で販売されている。スニーカーは32ドル〜、タクティカルパンツは60ドル〜と、一般にも手に取りやすい良心的な価格帯のアイテムが揃う。
ロシアのプーチン大統領が着ていた1万4000ドル(約180万円)のロロピアーナの高級ダウンとは桁違いだ。