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ウクライナ情勢米、ポーランドの戦闘機供与案を拒否「NATO全体に重大な懸念をもたらす」
米国は8日、ウクライナの空軍力を強化する一環として、自国軍の戦闘機を在ドイツ米軍基地に移す用意があるとしたポーランドの提案を拒否した。写真は2015年8月、ポーランドのラドムで撮影(2022年 ロイター/Kacper Pempel)
米国は8日、ウクライナの空軍力を強化する一環として、自国軍の戦闘機を在ドイツ米軍基地に移す用意があるとしたポーランドの提案を拒否した。
ポーランドは8日、自国が保有するロシア製戦闘機「ミグ29」を在ドイツのラムシュタイン米空軍基地に配備し、米国の管理下に置く用意があると表明。同型機を保有する他の北大西洋条約機構(NATO)加盟国にも同様の対応を求めていた。
これに対し米国防総省は、NATO加盟国から紛争地域に戦闘機を飛ばすのは「NATO同盟全体に重大な懸念をもたらす」と指摘。
カービー報道官は「(提案に)実質的な論拠があるのか、われわれには不明だ」とした上で、「ポーランドや他のNATO同盟国とこの問題やロジスティクス面の課題について協議を続けるが、ポーランドの提案は支持できるものではない」と述べた。
NATOはロシアとの直接の衝突を望まないとしており、バイデン米大統領もウクライナへの米軍兵士派遣の可能性を排除している。国防総省は大統領の方針について、地上部隊のほか航空部隊、飛行任務も対象だとしている。
ヌランド米国務次官は上院外交委員会の公聴会で「私の知るところでは、ポーランドが米国に戦闘機を供与する計画だという事前の相談はなかった」と述べ、提案は想定外だったとの見方を示した。
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