著述業、農業は80%以上......職業別フリーランス比率ランキング
フリーランスの時代と言われるようになったが日本はまだまだ雇われ労働の社会 Antonio_Diaz/iStock.
<会社に縛られたくない、自由な働き方をしたい、と考える人は少なくないが、フリーランスで生計を立てるのは容易ではない>
労働者は大きく、会社に雇われて働く雇用労働者と、自分で事業を営む自営業に分かれる。後者のうち、人を雇わず自分1人で事業を営む人、自分の腕1本で食べている人がいわゆるフリーランスだ。
2015年の『国勢調査』によると、フリーランス(雇人のない業主)は396万人。対して、会社等の組織に雇われて働く雇用労働者は4654万人。数としては雇用労働者が圧倒的に多い。フリーランスの時代とか言われるようになったが、日本はまだまだ雇われ労働の国だ。雇用者とフリーランスに集まってもらい、後者の割合を出すと7.8%となる。勤め人とフリーランスを一緒くたにした集団では、後者は13人に1人とマイノリティーだ。
だがこれは就業者全体の数値で、職業によって大きく異なる。『国勢調査』の職業小分類統計をもとに、上記の数値を細かい職業別に算出できる。<図1>は、目ぼしい6つの職業の結果を図示したものだ。正方形全体は雇用労働者とフリーランスの合算で、青色は後者の比重を表す。
人文・社会系の研究者(大学教員は含まず)は雇用労働者が5750人、フリーランスが60人で、両者の合算に占める後者の率は1%でしかない。『在野研究ビギナーズ』という本が話題になったが、自分の研究を売って生活しているフリー研究者はごくわずかだ。歯科医師は1割ちょっとで、助手を雇わず個人で医院を開いている人などだろう。著述家は大半がフリーランスで、これは予想通りだ。
家政婦(夫)もフリーランスの率が高い。派遣会社に雇われている人が多いかと思いきや、そうではない。高齢化の進行で、体が思うように動かない高齢者が増えてくる。ゴミ出し、電球の取り換え、瓶の蓋を開ける、排水溝の清掃といった「ちょこっと需要」は、これから爆増するだろう。これなら会社を介さずとも、個人でできそうだ。高齢層から若年層にお金を還流させることにもなり、よいビジネスとも言える。理容師もフリーランスが多い。雇用契約を結ばず、単発で仕事を請け負っている人が増えていると聞く。
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