英サファリパーク、アメリカクロクマの出産撮影に成功
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※動画は2ページ目で再生できます(写真はイメージです) Brittany Crossman-iStock
<普通なら見られないクマの子育て風景も>
アメリカクロクマの母親が子グマを出産し、授乳する映像が公開された。
1月中旬、イギリスのウォバーン・サファリパークで雌の「フェニックス」が4匹を出産。敷き詰められた藁の上で赤ちゃんたちをやさしく舐め、母乳を与えているのが分かる。
アメリカクロクマは米全土に分布し、約85〜95万頭が生息する。雄の体重が300キロになる一方、雌はひとまわり小柄で多くは100キロに満たない。冬になると代謝が落ちて巣穴にこもり、そこで出産をする。
同園のベン・デイヴィスは声明の中で「通常であれば穴から出てくるまで子グマの姿を見ることはできないため、これほど幼い時期の子供たちと愛情深いフェニックスを観察できるのは素晴らしいことだ」と述べている。
巣穴のカメラは昨年後半、飼育員がフェニックスの妊娠の兆候を察したことをきっかけに設置された。
アメリカクロクマの食性は雑食で魚や鹿、木の実やベリー類などあらゆるものを食べる。飼育係はフェニックスに魚や果物、タンパク質をたくさん与え、新たな家族を世話する間、体力を維持できるように配慮している。
フェニックスと4匹の子供たちは人工の巣穴で絆を深め、4月には外に出てくる予定だ。