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選挙4月の仏大統領選を前に極右ルペン支持者の造反続く 最重鎮もゼムールに鞍替え
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4月のフランス大統領選で、極右候補のマリーヌ・ルペン氏(写真)を支持する重鎮議員の造反が続いている。写真はフランスのランスで5日撮影(2022年 ロイター/Sarah Meyssonnier)
4月のフランス大統領選で、極右候補のマリーヌ・ルペン氏を支持する重鎮議員の造反が続いている。
13日に同氏から極右エリック・ゼムール氏に支持を変更すると表明したのはステファン・ラビエ上院議員。ルペン氏率いる国民連合(RN)唯一の上院議員で、支持議員の中で最重鎮だった。
世論調査では、ルペン氏がマクロン大統領との決選投票に進むとみられているほか、支持率はゼムール氏を上回っているが、決選投票ではマクロン氏の勝利が見込まれている。
ラビエ氏はヨーロッパ1ラジオに、「今後、この大統領選ではゼムール氏を支持する。同氏こそ本当の指導者と確信したからだ」と語った。
ルペン氏は2017年の決選投票でマクロン大統領に敗北。近年はRNを伝統的保守派や労働者層の有権者が受け入れやすい方向に舵を切っており、それが中核支持者のゼムール氏への乗り換えを招いている。
先月にはルペン氏のめいで右派の人気が高いマリオン・マレシャル・ルペン氏がゼムール氏はより好ましい候補者と発言。このほか2人の欧州連合(EU)議員も造反している。
ただこれまでのところ、世論調査ではゼムール氏の支持率はマクロン大統領、ルペン氏、保守中道系野党・共和党のバレリー・ペクレス氏に次いで4位となっており、造反はゼムール氏支持率の顕著な上昇に直結していない。

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