ドローンで「トランプ暗殺」、イラン制作「アニメ」に込められた怨念
2022年1月22日(土)11時51分
アニメの中でトランプが標的に FARSI.KHAMENEI.IR
<イラン最高指導者ハメネイ師が公開したアニメ映像は、ソレイマニ司令官の殺害を命令した米トランプ前大統領への報復を示唆するものだった>
イランの最高指導者アリ・ハメネイが1月12日、公式ウェブサイトで独自制作のアニメを公開した。そのテーマは、トランプ前米大統領暗殺だ。
アニメでは、トランプとみられる人物がポンペオ前国務長官ら側近と一緒にゴルフをしている様子が描かれる。そして場面は切り替わり、ドローン操縦者がメールを送信する──英語で表示された文章は、「ソレイマニ殺人者とその命令を下した者は報いを受けよ」。
そのメールを目にしたトランプらの頭上にドローンが飛来し、トランプに照準を合わせたところで映像は暗転。「復讐遂行」の文字が現れる。
映像は、米軍の空爆によるイラン革命防衛隊のガセム・ソレイマニ司令官殺害から2年の時期に合わせて公開された。ソレイマニ殺害以降、イラン高官は口々にアメリカを非難。トランプを「裁いて死刑に」と発言してきた。
今回と同様の映像も何度か制作しており、バイデン政権に移行してからも脅迫は続いている。