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ウクライナ情勢G7がロシアけん制の声明 「ウクライナ侵攻なら非常に重大な結果」
G7外相は12日の英中部リバプールでの会合後に声明を出し、ロシアがウクライナに軍事侵攻すれば「非常に重大な結果と深刻な代償」を伴うと警告して緊張緩和を求めた。同会合で代表撮影(2021年 ロイター)
主要7カ国(G7)外相は12日の英中部リバプールでの会合後に声明を出し、ロシアがウクライナに軍事侵攻すれば「非常に重大な結果と深刻な代償」を伴うと警告して緊張緩和を求めた。
「われわれはウクライナの主権と領土保全、さらには全ての主権国家が有する自国の将来を決める権利への揺るぎない支持を再確認する」とした。
「ロシアには緊張緩和と外交手段での対応を促すとともに、軍事活動の透明性に関する国際合意を順守するよう求める」立場を示した。
在ロンドンのロシア大使館はG7共同声明が報じられる前に出した声明で、G7外相会合で英国が「ロシアの軍事侵攻」という表現を何度も用いていることが誤解を招いていると批判。
「ロシアはNATO(北大西洋条約機構)に緊張緩和の方法を幾つも提示してきた。G7会合はそれらの方法を話し合う機会になり得るが、これまでのところ攻撃的なスローガンしか聞こえてこない」と表明した。
ロシア大統領府は12日、プーチン大統領がバイデン米大統領に対し、ロシア軍部隊は脅威をもたらしておらず、自国領土内での軍部隊配備を巡りロシアが悪者扱いされていると伝えたと明らかにした。両首脳はさらに会談を開く考えで一致したという。
ブリンケン米国務長官は外相会合後にNBCのインタビューに応じ、ロシアはその影響力が及ぶ範囲をウクライナに広げることはできないと改めて強調。そのような行為を容認すれば「安定を提供し、戦争の勃発を防ぐ制度全体が危うくなる」との認識を示した。
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