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報道ジャーナリストの投獄は中国が最多、世界で293人=米NPO調査
米国の非営利団体(NPO)ジャーナリスト保護委員会(CPJ)は9日、報道の自由とメディアへの攻撃に関する年次報告を公表、世界各地で投獄されているジャーナリストが12月1日時点で少なくとも293人と過去最多だったと指摘した。写真は5月27日、ベラルーシで拘束されたジャーナリストの解放を求める活動団体。5月27日、リトアニアで撮影(2021年 ロイター/Janis Laizans)
米国の非営利団体(NPO)ジャーナリスト保護委員会(CPJ)は9日、報道の自由とメディアへの攻撃に関する年次報告を公表、世界各地で投獄されているジャーナリストが12月1日時点で少なくとも293人と過去最多だったと指摘した。
少なくとも24人が取材活動中に死亡。このほか取材活動中か特定できない状況で18人が亡くなった。
投獄の理由は国・地域によってさまざまだが、記録的な数のジャーナリストが当局に拘束されているのは世界各地の政情不安、中立な報道への風当たりの強さを反映する。
CPJのエクゼクティブディレクター、ジョエル・サイモン氏は声明で「CPJの調査で投獄されたジャーナリストの数は6年連続で過去最多となっている。これは、各国政府が情報の管理統制をしようとし、その取り組みを強化するという2つの試練を反映する」と述べた。
2021年に死亡したジャーナリストには、7月にアフガニスタンで取材中に死亡したロイターのデニッシュ・シディキ記者、メキシコで6月に銃殺されたグスタボ・サンチェス・カブレラ記者などが含まれる。
国別でジャーナリスト投獄が最も多いのは中国で50人。次いで2月に国軍による政変があったミャンマーの26人。あとエジプト(25人)、ベトナム(23人)、ベラルーシ(19人)と続く。
CPJは今回、2020年に国家安全維持法(国安法)が施行した香港で当局に拘束されているジャーナリストのデータも初めて公表した。
ジャーナリストの死亡者数は、西半球では引き続き、マフィアなどの標的になることが多いメキシコが最も多かった。
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