たまごっち25周年、米で脚光再び 当時は約1日で1万個売った店も
米USAトゥデイ紙も、子供たちを夢中にしたガジェットのひとつにたまごっちを挙げる。当時売れに売れたたまごっちは、現在でも「ノスタルジックな持久力」で人気の商品になっているという。
ちなみに同記事によると、ほかにも日本に関連した多くの製品が子供たちへのホリデーギフトとして人気を集めてきたようだ。1988年の代表的ギフトは、アメリカでNES(ニンテンドー・エンタテイメント・システム)の名で親しまれた初代ファミコンだった。翌1989年には初代ゲームボーイ、1994年は戦隊モノをベースにしたパワーレンジャーのロボ、そして97年のたまごっちを経て、99年にはポケモンカードがホリデーシーズンを席巻した。
新製品の投入も続々
懐かしさを覚えるたまごっちだが、このところ新製品も積極的に投入されている。米国バンダイは発売20周年を迎えた2017年を機に、アメリカ市場でたまごっちを再び展開しはじめた。即座に爆発的売上げとはいかなかったものの、今年米市場にデビューした新製品「たまごっちPix」が好評だ。
背面にカメラを搭載したたまごっちPixは、自撮りに基づいて相性の良いたまごっちがパートナーに選ばれたり、実際の食べ物を撮影することで「ごはん」をあげられたりと、新たなギミックで現実世界との結びつきを強めた。
残念ながら、米テックメディアのエンガジェット誌は、タッチセンサー方式となったボタンの操作性に課題を感じたようだ。トイレの世話が満足にできなくなったと嘆き、記事タイトルも『私のたまごっちPixがうんちの海で溺れているけど私のせいじゃない』とぼやく。
一方、米Amazonでの評価は星4.4と好評だ。歴代たまごっちをプレイしてきたユーザーたちも、「史上最高のたまごっち!」「何世代かのたまごっちを持っているが、今のところすごく良い」「アニメーションが滑らかでゲームも豊富」など高評価のレビューを寄せている。
発売25年を経て、いまだ進化を続けるたまごっち。少年少女時代を思い起こすアイテムとして懐かしまれるとともに、新製品の投入で子供世代の新たなファンを獲得しているようだ。