女性の生涯未婚率、東京を抜いて1位になった「意外な県」とは?
東京の女性の未婚率の高さについては以前もこちらの記事(『東京は高給女と低収入男の「未婚アリ地獄」だ』)でご紹介していましたが、相変わらずその傾向は続いています。しかし、驚いたのは、その東京が女性の1位ではなかったことです。
なんと1位は高知県だった
東京よりも高い生涯未婚率を打ち立てたのは高知県でした。東京より高い20.3%で、わずか0.2ポイント差ですが東京を上回りました。高知は、いままでも決して下位にいたわけではないですが、とはいえ東京を抜き去るとは予想外でした。
こうなると、なぜ高知が? ということを突き詰めたくなりますが、その前に、45~54歳の生涯未婚率対象年齢の女性未婚者数は、高知が約9000人に対しても東京は約22万人です。率だけでみてしまうと誤解しますが、やはり東京などの大都市での未婚は全国的に大きな影響を及ぼします。
ちなみに、東京・埼玉・神奈川・千葉の首都圏と愛知、大阪、福岡の7都府県の女性未婚者だけで、日本全国の女性未婚者の半分になります。大都市であるがゆえに結婚できないという見方もできますが、若い女性の人口移動は基本的に仕事を求めての移動となります(参照:『人口87万減なのに「世帯227万増」日本を襲う変化』)。
経済的自立に足る収入を得た女性は、逆に結婚という選択をする必要を感じなくなるという見方もできます。加えて、女性の場合、全体的に西日本が高く、東日本が低いという傾向があります。
男性のランキングは?
一方、男性をみると、おもしろいことに東日本が高く、西日本が低いという真逆の傾向です。
しかも、1位は岩手県の28.9%、2位は青森県の28.4%、3位は秋田県28.1%と、北東北勢がトップ3を独占です。男性の場合、東京は前回2015年時の3位から大きく順位を落とし、15位でした。男性の東京生涯未婚率は、女性の絶対値よりも高いので、決して低いとは言えませんが、女性と比べるとその順位は大きく違います。