中国の魔の手から「欧州の中心」を救え
U.S., EU Risk Losing 'Heart of Europe' to China, Montenegro Warns
「中国との協力の必要性は避けがたいことだ。例外なく、ほぼ相手を問わずわれわれは協力しなければならない。協力そして経済協力と、政治志向や価値観について語ることは全く別ものだ。考え方そして価値観において、われわれは政治的に西側だ。100%どころか100万%そうだ」
バイデンはどこにいる?
アメリカもヨーロッパも、もっと多くの行動が必要だ、とラドゥロビッチは言う。「バイデンは外交政策について『アメリカは戻ってきた』と語った。戻ってきたなら、アメリカは投資を増やす必要がある。EUとアメリカがこの地域に関して、再び正しい道に戻ったことを示す強力なメッセージになる」
バイデンは「西バルカン諸国を隅から隅まで知っている」とラドゥロビッチは言い、アメリカがこの地域をより重視し、資金提供をするなら、中国も再考せざるをえない。「これらの第三国は少々遠ざけられるだろう」
「西バルカン諸国に関し、アメリカには超党派の合意があると思う」と彼は付け加え、ドナルド・トランプ前大統領の下で開始された取り組みが続いていると説明した。例えば、セルビアとコソボ間でインフラ、人・財・資本・サービスの自由な移動を保障した「ミニ・シェンゲン協定」締結を呼び掛けたのは、トランプ政権だった。
ラドゥロビッチは、西バルカン諸国が米中対立の新たな「冷戦」に引きずり込まれることは心配していない、と言う。「冷戦は、世界が二極化されていることを意味する。私は今日の世界が二極化しているとは思わない。私たちは異なる問題について異なる意見を持っている。この用語は少し誇張されていると思う」