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パンデミック中国・大連市、新型コロナのクラスターが拡大 移動制限など対策強化
中国北東部の港湾都市、大連市では新型コロナウイルスのクラスター(集団感染)が拡大している。中央政府が感染沈静化を急ぐよう指示したことを受けて、市当局は市外への移動制限、学校の対面授業削減、文化施設の閉鎖を行うなど、対策を強化している。写真は大連市で8日撮影(2021年 ロイター)
中国北東部の港湾都市、大連市では新型コロナウイルスのクラスター(集団感染)が拡大している。中央政府が感染沈静化を急ぐよう指示したことを受けて、市当局は市外への移動制限、学校の対面授業削減、文化施設の閉鎖を行うなど、対策を強化している。
12日に公表されたデータによると、大連市で11日に報告された市中感染者は52人で、前の日の21人から倍以上に増加。全国的に感染再拡大が始まった10月中旬以降で、1日当たりの感染者数は他の都市を上回っている。
中国では10月17日から11月11日の間に、合わせて1149人の市中感染者が報告された。海外の多くの国と比べると感染者数は極めて少ないが、中国政府が「ゼロコロナ政策」を堅持する中、地方当局は感染抑制に向けてあらゆる手段を講じている。
中国国家衛生健康委員会は11日、大連で開いた会合に触れ「流行を短期間で沈静化し、製造業や人々の生命への影響を最小限に抑えるため、対応策を迅速に導入するとともに、その質を高めるべき」とした。
大連市当局は、公共交通機関の運行に制限を掛けたほか、不必要に市を離れることのないよう市民らに指示。運輸関連の当局者によると、市外に移動する人の数は96.5%減少し、1日当たり平均で918人となっているという。
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