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コロナ禍で検診受けられず...各国でがん進行のケース増加

2021年11月8日(月)18時25分
松丸さとみ

ミシガン州の都市部で9つのクリニックを経営しているランディ・ヒックス医師はCNNに対し、2020年は、マンモグラフィ(乳がん検診)を受けるのを遅らせたり、検診自体を受けなかったりという女性が多かった、と話す。その影響で、ヒックス医師のクリニックでは、進行したがんが見つかる件数が増えているのだという。

検診受けるよう草の根活動──カメルーンの場合

カメルーンでも、ここ1年で乳がんの診断が下された人の数が急増している。2019年には、乳がんの診断を受けた人は5000人、死亡した人の数は3000人だった。2020年は、これがそれぞれ7000人強、5000人弱と増加した。米国営ラジオ局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は増加の原因を、新型コロナへの感染などを恐れて、がん検診を先送りにした女性が多かったためとしている。

カメルーンでは、10月を乳がん啓発月間として、がん検診の受診者増加に取り組んでいた。女性を中心とした活動家たちが、家庭や市場、農場を訪れ、無料の乳がん検診を受けるよう声をかけているという。カメルーンの保健省はVOAに対し、マンモグラフィ検査を受けることで、乳がんを早期に発見できる可能性が高まり、効果的な治療を行えば生存率を上げることができると説明している。

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