サッカー代表選手はワクチン拒否、ワクチンパスポート偽QRコード流通......ドイツ事情
ワクチンは夏頃からすでに予約なしでも誰でも受けられる状態なので、残りの約20%は何らかの理由でワクチンが受けられない・受けたくない人々だと考えるのが妥当だろう。全員が反ワクチン主義者や陰謀論者だとは思えないが、今後は「受けない権利」と社会的要求との間でのバランスがさらに議論されていくだろう。
つい先週は、サッカーのドイツ代表でブンデスリーガ・バイエルン・ミュンヘン所属のヨシュア・キミッヒ選手が、後遺症への不安からワクチン未接種であったことを公表し、大きな波紋を投げかけた。本人は反ワクチン主義者や陰謀論者ではないとしているが、「ウィー・キック・コロナ」などの支援キャンペーンにも積極的に参加していた国民への影響の大きいスター選手のワクチン未接種に、サッカー関連者のみならず、バーデン=ヴュルテンベルク州首相のヴィンフリート・クレッチュマンなどの政治家や科学者も遺憾の意を表明、国外でも大きく報道された。