英王室のニューリーダーはチャールズではなくウィリアム──王室歴史家
Prince William, Not Charles, Is 'New Leader' of the Monarchy—Royal Author
そんななかでも、ウィリアム王子、キャサリン妃と息子のジョージ王子は、スポーツ界のスター選手たちの側にしっかりと陣取っていた。7月にはサッカー欧州選手権の決勝戦を揃って観戦し、大きな注目を集めた。
さらにウィリアム王子は9月28日、煌めくゴールドのドレスをまとったキャサリン妃を伴って、ロンドンで開催された映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のワールドプレミアに来場し、ここでも注目の的となった。
レイシーはピープル誌への寄稿の中で、「4月に祖父フィリップ殿下が死去した後、ウィリアム王子は英王室のトップ3のひとりとして存在感を増し、その若さで王室戦略に活気をもたらしている」と指摘した。「王室は今、重要な転換点を迎えており、将来王位を継承するウィリアム王子は、王室の最近の歴史の中でほかの誰も経験したことのない大きなプレッシャーに直面している」
チャールズ皇太子は前述の疑惑について、自身の慈善団体に150万ポンドを寄付したサウジアラビアの実業家、マレイ・ムバラク・ビン・マフフーズに便宜を図る申し出があったことは知らなかったと否定している。
市民権取得と勲位格上げの支援を約束か
メイル・オン・サンデー紙によれば、フォーセットは2017年8月にマフフーズの側近に対して、次のような手紙を送っていた。「マレイ・ムバラク・ビン・マフフーズ閣下の継続的かつ最近の寛大な寄付を考慮し、私共としては英市民権取得の申請を喜んで支援することをここに確認いたします」
「さらに叙勲審査委員会に従い、大英帝国勲章第3等勲爵位(CBE)から第2等勲爵位(KBE)へと閣下の勲位を引き上げるよう、申請を行う意向であることも、ここに確認いたします」
「いずれの申請も、チャールズ皇太子基金への最近の支援および今後予測される支援を受けて、また(マフフーズ)閣下のイギリスへの継続的な献身に関連して行われるものです。今回の約束が、我々の今後の関係を築いていくのに十分なものであることを願っています」
チャールズ皇太子の公邸であるクラレンス・ハウスは、このスキャンダルが発覚したことを受けて、次のような声明を発表した。「皇太子は、慈善団体に対する寄付と引き換えに勲章や市民権を与える申し出があった、という疑惑についてはまったく知らず、現在、皇太子の慈善財団が進めている調査を全面的に支持しています」