NASAが火星生活の模擬実験の参加者を募集
NASA Is Recruiting for a Mars Simulation Mission: Here's How to Apply
CHAPEA第1弾のミッションへの応募は既に受け付けが始まっており、2021年9月17日の午後5時(米中部標準時)に締め切り予定だ。希望者は応募専用ページでアカウントの作成と、アンケートへの回答を求められる。
NASAが求めているのは、健康でやる気があり「ユニークでやりがいのある冒険を求めて」おり、NASAの取り組みに貢献したいと考えている人物。アメリカの市民権または永住権を持つ30歳から55歳の成人で、英語が堪能で非喫煙者であることが条件だ。
希望者はさらに、工学や生物科学、物理化学、コンピューター・サイエンスや数学などといったSTEM(科学・技術・工学・数学)分野の修士号を保有しているか、パイロットとして少なくとも1000時間の飛行経験があることも求められる。STEM分野の博士課程の最初の2年を終えた人、医学大学院を修了した人や、テストパイロットのプログラムを修了した人も選考の対象となる。
加えて、学士号を保有している人、その他の特別な資格を保有している(たとえば関連分野での追加教育を受けている、軍の訓練経験がある、STEM分野で4年以上の職務経験があるなど)場合も選考対象となる。
新型コロナワクチンの接種証明も必要
一次審査に合格した人については、長期のミッションに参加できる身体的・精神的能力があるかどうか評価するために、健康診断、心理検査と精神鑑定が行われる。食べ物のアレルギーや好き嫌い、消化器疾患のある人は、ミッション期間中の生活に適応できないため選ばれない。血圧の薬や抗凝血剤、抗けいれん剤、(毎日服用が必要な)アレルギー治療薬、糖尿病患者用のインスリン製剤、睡眠補助剤やADHD/ADD(注意欠陥・多動性障害)の治療薬、抗うつ剤や抗不安剤など、特定の薬剤を使った治療を受けている人も、選考の対象外となる。
希望者はまた、新型コロナウイルスのワクチン接種を完了していることを証明するよう求められる。