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感染症対策モデルナワクチンに異物混入 日本で約163万回分接種見合わせ
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厚生労働省は複数の接種会場から、米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンに異物の混入があるとの報告があったとして、約163万回分の接種を見合わせると発表した。写真はモデルナ製ワクチンのイメージ。2020年10月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
厚生労働省は26日、複数の接種会場から、米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンに異物の混入があるとの報告があったとして、約163万回分の接種を見合わせると発表した。
モデルナは、日本に供給されたワクチンの製造ロットの1つについて粒子状物質が混入しているとの報告を受けたと公表、スペインの生産委託先の製造ラインの1つで生じた問題が原因だった可能性があるとした。
異物混入の報告があった製造ロットは56万5400回分で、「十分に慎重を期して」、同ロットに加えて隣接する2つの製造ロットの接種を保留にしたと説明した。
モデルナは「現時点で安全性や有効性の問題は確認されていない」とし、流通を担う武田薬品工業や規制当局と協力して対応すると表明した。
武田の発表によると、対象となるワクチン以外は使用前に変色、異物の混入など異常がないかを目視で確認した上で接種を実施する。
厚労省は、使用見合わせによる代替品の供給は、武田と連携して対応し、ワクチン接種への影響を最小限にするよう努めるとしている。
*モデルナの発表を追加しました
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