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感染症対策フランス、飲食店・娯楽施設などでワクチン接種証明必要に 医療従事者は接種義務化
フランス議会は、人が集まるさまざまな場所で新型コロナウイルスのワクチン接種や検査での陰性を証明する「健康パス」の提示を義務付ける法案を可決した。写真はパリのワクチン接種センターで23日撮影(2021年 ロイター/Sarah Meyssonnier)
フランス議会は26日、人が集まるさまざまな場所で新型コロナウイルスのワクチン接種や検査での陰性を証明する「健康パス」の提示を義務付ける法案を可決した。医療従事者のワクチン接種も義務化する。
フランスはコロナ感染第4波に見舞われており、美術館や映画館、プールを利用する人は既に、健康パスを提示しなければ入場を拒否される。大規模なフェスティバルやクラブでもパスの提示が求められている。
8月からはこれに加え、レストランやバーの入店、長距離の鉄道・航空便の利用にもパスが必要になる。
法案に盛り込まれた措置は、11月15日まで適用される。発効には憲法裁判所の最終承認が必要になる。
フランスでは1日当たりの新規感染者が7月初めの4000人前後から徐々に増加し、先週には2万2000人を上回った。入院者数も増加している。
他の多くの欧州諸国と同様、インドで最初に確認された感染力の強いデルタ株への対応を迫られている。
25日時点でワクチン接種を完了した人は人口6700万人の49.3%で、一部の専門家が「集団免疫」獲得と考える水準にはなお遠い。
仏パスツール研究所は今年、成人の90%以上がワクチンを接種すれば、感染再拡大を引き起こすことなく制限を撤廃できる可能性があるとの見解を示している。
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