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感染症対策ベトナム、アストラ製ワクチン接種者に2回目はファイザー製使用へ WHO「危険な傾向」と注意喚起
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ベトナム政府は新型コロナウイルスワクチンについて、1回目に英アストラゼネカ製を接種した人に対し、2回目は米ファイザーと独ビオンテックの共同開発ワクチンを選択できるようにする方針を明らかにした。写真はファイザー・ビオンテック製とアストラゼネカ製のワクチン。3月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)
ベトナム政府は13日、新型コロナウイルスワクチンについて、1回目に英アストラゼネカ製を接種した人に対し、2回目は米ファイザーと独ビオンテックの共同開発ワクチンを選択できるようにする方針を明らかにした。
同国では国民への一斉接種はまだ初期段階にあり、接種完了者は30万人に満たない。これまではアストラ製を使用してきたが、先週、ファイザー・ビオンテック製9万7000回分が到着した。
政府は声明で「8─12週前にアストラ製の1回目接種を受けた人にはファイザーワクチンが優先使用される」と表明した。
カナダ、スペイン、韓国を含む複数の国は、アストラ製ワクチン接種後にまれに生じる血栓症の副作用について懸念があるため、異なる種類のワクチンの混合接種を既に承認している。
ただ、世界保健機関(WHO)の主任科学者ソミヤ・スワミナサン氏は12日、異なるメーカーの新型コロナウイルスワクチン混合接種は「危険な傾向」だとし、注意を促した。
ベトナム政府は別の声明で、保健省がインドからコロナワクチン「コバクシン」1500万回分を調達するために交渉していると明らかにした。
ベトナムはこれまで、ワクチンの公平な分配を目指す国際的枠組み「COVAX」や寄付、独自購入分も含め800万回分のワクチンを受け取った。
政府は、国内の感染拡大が加速する中、ワクチン接種ペースの引き上げを目指している。今月に入って1日当たりの感染者数は8回にわたり過去最多を更新しており、13日の新規感染者はホーチミン市を中心に2031人に上った。
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