屋外で過ごすことが多い夏は、万能「チャコ・サンダル」だけでOK
The Only Summer Shoe You’ll Ever Need
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筆者が愛用している「ZX1クラシック」なら、ちょっとしたお出掛けもOK PHOTO ILLUSTRATION BY SLATE. PHOTO BY CHACOーSLATE
<靴ほどのきちんと感はないけれど、快適で通勤やデートにも使える「チャコ・サンダル」は夏にぴったりの一足>
新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた人もそうでない人も、夏は戸外で過ごすことが多い季節。外で何をするにせよ、「チャコ・サンダル」はぴったりだ。
チャコはコロラド州で1989年に生まれたサンダルのブランドだ。ラフティングのガイドだった創業者は、水に強くて足をしっかり支えてくれる履き物(と、もっと稼ぎのいい仕事)が欲しいと考え、分厚いゴム底にナイロンの細めのベルトが付いたサンダルを考案した。
私はチャコのサンダルを履いてラフティングをした経験はない。それでも短距離のハイキングやビーチ、買い物やヨガ教室や食事に出るのにも、公園を散歩したりデートしたり、リモート勤務になる前は出勤するのにも履いていた。
しっかりした作りで、よほど派手な色のものを選ばない限りは悪目立ちしないから、履いて行く先を選ばない。もっとも、とことん実用的で色気もないから、ちょっといいレストランやカジュアルデーでもないオフィスに履いていくときは、ぎりぎりのところで許してもらっているのかな、という気にはなる。
常態への移行期には気軽さが合う
それでもパンデミック(感染症の世界的大流行)から常態への移行期には、窮屈な本物の靴より、チャコのサンダルのほうがしっくりくると私は思う。念のため言っておくと、私だってパンデミック前の夏は、「フライ」の200ドル以上したハイヒールも普通に履いていた。気温が15度を上回ったらチャコ一択という結論に至ったけれど。
チャコのサンダルとひとことで言ってもいろんな種類があるけれど、創業当初からあるのが、足の甲の上を厚地の細めのベルトがジグザグに通るデザインの「Z1クラシック」だ。それに続く2代目モデルの「Z2クラシック」は、私自身は試したことがないが、指先にベルトがかかるデザインのため、まめができる人もいると聞く。
私が愛用しているのは「ZX1クラシック」という、2本の細いベルトで足を固定するデザインのものだ。色は黒。色・柄の選択肢は多いのだが、黒のほうがちょっとおしゃれに見えると思ったからだ。
どんなデザインを選ぶのであれ、履く前にまず自分の足に合わせてベルトを調節しなければならない。ソールの中を通って足にぐるりと巻き付く構造になっているのだが、心配することはない。最初はちょっと分かりづらいかもしれないが、チャコのウェブサイトには図解付きの説明がある。それに、調節は購入後の1回だけでいい。