元気過ぎるトランプの現在...韓国など同盟国を攻撃し、アメリカの分断を煽る
Choosing Servility Over Country
共和党の上院議員が議事堂襲撃をあおったトランプを追及しないと決めたとき、彼らはトランプには暴力を誘発する意図はなかったと言った。だがトランプは支持者の暴力を目の当たりにしたはずなのに、今も彼らをあおるような言葉を使い続けている。右派ケーブルテレビ局ニュースマックスの3月22日のインタビューでは、「民主党がわれわれの国を破壊している」と語り、「彼らを止めなければならない」「最後まで闘わなければならない」と繰り返した。
トランプはマイク・ペンス前副大統領が選挙結果を認定したことを非難した。もし民主党が自分たちと同じように「選挙を奪われて」いたら、「文字どおり革命が起きていただろう」と激怒した。
トランプは大統領選の結果に異議を唱えるだけでは飽き足らず、ロシアなどアメリカの敵対勢力が展開してきた「アメリカの民主主義はまがいもの」という論調を支持している。
CPACでは「この国の選挙プロセスは大いに病み、腐敗している」と語った。その2週間後、FOXニュースで「アメリカは途上国並み」だと主張。さらに1週間後のブースとのインタビューでは、「アメリカには報道の自由がない」と3度も繰り返した。
韓国の文在寅大統領を激しく攻撃
4月19日にFOXニュースのショーン・ハニティのインタビューに応じたときには、ロシアや北朝鮮について「敵対的」な政府という表現を否定し、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記を擁護した。
「私はプーチン大統領とうまくやっていた」と、トランプは語った。「彼が好きだったし、彼も私が好きだった」
トランプは、自分とロシアの関係が捜査されたことで「ロシアと取引を行う一切の可能性が断たれた」と主張。「大儲けできたはずなのに」貴重なチャンスが失われたと不満を語った。
彼は金正恩との関係についても自慢げな言葉を口にした。「私は北朝鮮で強大な権力を持っている男と素晴らしい関係を築いている」と、トランプはハニティに語っている。
このインタビューの少し後、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、トランプが在韓米軍の駐留継続と引き換えに韓国から法外な金を巻き上げようとしたと明かすと、トランプは自身の公式サイトで文を激しく攻撃。「私が好きな北朝鮮の金正恩は、韓国の大統領を決して尊敬していなかった」と書いた。